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夏が終わる。
今年の夏はいかんせん短い。
梅雨明けが遅かったこと、そしてその後にも雨が続いたこともあって、実質的な「夏」の始まりが遅かった。その上に、今の時期ですら秋を感じられるほど、秋の始まりが早い。夏と呼べた日々は、僕の中では数えられるほどしかなかった。そんなこともあって、今の段階で夏が過去形になっているほど、今年は夏をあまり感じることができなかった。 とはいうものの、自分の中では夏をそれなりに楽しめている。 その理由を挙げるとすれば、今年の夏は自分の中で1つテーマを決めていたといったことだろうか。今までの夏ではそのようなことをしたことはなかったが(部活の目標などは別として)、学生最後の夏ということもあって、1つのテーマを決めた。それは、「関西でしかできないこと-特に今まで体験したことがないコト-をやろう」というものであった。来年の四月からは多分関東に住むことになるため、悔いなく関西を去りたいという意識が働き、関西という限定を自分の中で課した。 それゆえに、今まではあまり好きではなかったイベントに足を運んだりしている。あまり好きではない祭に行ったり、大文字焼きなんかも見に行ったりした。心の底から楽しいと思えるイベントは多くはないが、経験としてはよいモノばかりだった。普通に生きていると、来年もあるからいいや、と思って流してしまうようなイベントも、今年がラストになるかも知れないという思いが働くと、特別なモノに思えてくるから不思議であった。 社会人になれば、お金はあっても遊ぶ暇がないといったことをよく耳にする。そんな風になる気もするし、気のせいだとも思ったりする。多分僕個人としては、あまり今と変わらないように思える。もともとそんなに遊び好きでもないし、大学生の今ですら週1ないし月2くらいのペースでしか遊びに行かないような人間だからである。毎日のように遊んでいる人間にしてみれば、遊ぶ暇が無くなったように思えるだろうが、独りでいること、そして家にいながらできること(読書やギターや勉強など)が好きな僕には、現状より使えるお金が増えて充実した休みになりそうな気がしなくもない。まあその辺はなったときに考えよう。 ただひとつ大きな違いがあるとすれば、遊び相手の有無なのだと思う。今であれば、「今日暇?」といった無茶な誘いであっても遊びに行ける人間を見つけることはできるが、社会人になり自由に使える時間の絶対量が減ると、そんな風に遊びに行ける人間はどんどんなくなるのだろう。そして10人単位で遊びに行くことも、予定がかみ合わず不可能に近くなるのだろう。その意味では、今以上に彼らと遊べる期間はないのかもしれない。 こんなただの引きこもりにしては、良い友人を持ったと思う。数こそ多くないものの、一緒にいて楽しいと思える友人や、尊敬出来る友人ばかりである。そして何よりも、僕の無茶な誘いを快く受けてくれる。聖人君子のような彼らと過ごす期間は大切にしたいと思う。
by pyababy
| 2009-08-27 01:14
| 日常
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