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文章に愛を込めて。
何気なく手に取った『若き数学者への手紙』という本に僕は魅せられた。
今まで色々な本を読んできたけど、多分この本が僕の「一番好き」になりそうだ。 内容は数学の話だった。 だけど僕にはそれがラブレターに見えた。 差出人は一人だけど、相手は二人いる。数学そのものと、人間全てだ。 数学という彼女に愛を伝える。そして自分が大好きな数学を他の人にも好きになってもらうために、その気持ちを全ての人に伝えようとしていた。 その愛に僕は惹かれた。 数学に対する愛、愛するものを他人にも理解して欲しい気持ち。 そのすべてが伝わってきた。 内容は難しいことはまったく書かれていない。日本語(原文は英語だけど)が読めるならば誰でも理解できる。だけれども、数学の本質がまったく暈けていなかった。 普通の人間が難しいことを簡単に伝えようとすると本質が暈けてしまう。 だけどそれがこの本には全くなかった。最初から最後まで一貫した論理が貫かれ、それでいて読ませる。難しい説明などはなくとも理解できる文章で書かれているのに、よくよく考えてみるとすごく難しいことを説明している。僕らが過去に疑問を感じてきたことなどに対しても、そこらにいる教師が作り出すその場限りの答えではなくて、きちんと本質に沿った本当の答えを示していた。この芸当は誰にでもできるものではなくて、この人が本当に数学が好きで、数学のことを愛しているからこそできるものだと思う。 好きなものを他人に伝えたい。 そんな気持ちが全ての文章から伝わってきた。 その素直な気持ちだから、嘘のない気持ちだから、すごく伝わってくる。 純粋無垢な愛だから、僕も素直に受け入れられた。 飾り気のない言葉だから、直接僕の心に入ってきた。 だからこの本を読む人には、変に身構えないでほしい。 素直に愛されてほしい。 それだけの魅力がこの本にはある。 純粋無垢な愛を感じてほしい。 若き数学者への手紙 イアン・スチュアート / / 日経BP社 スコア選択: ★★★★★
by pyababy
| 2007-12-05 01:44
| 本
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