日々垂れ流し。
by pyababy
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カテゴリ:本( 282 )

2010年 書籍ランキング

2010年は就職したこともあり、読書に充てる時間が減ってしまいました。
とはいえ、年間を通してみると100冊前後は読んでいたようです。

とはいえ就職後は書評をほとんど書いていないため、
読書の精度という面で見ればあまりよろしくない読書生活だったと思います。

そんな僕が2010年に読んだ本の中で、
単純に面白かった本・考えさせられた本・印象深かった本
という観点から選んだ10冊ほどをご紹介致します。

今年の1位は文句なしでこれ。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

伊藤 計劃 / 早川書房



伊藤計劃の本は初めて読んだのだが、完全に魅了されてしまった。
物語の構成や言葉遣いもさることながら、
彼が独自にとらえている死生観に引き込まれていった。

これだけの小説を書くことができた著者が、
すでにこの世に存在しないということが悔やまれてならない。
もっと伊藤計劃が作る世界を体感したかった。

読んでない人は是非。
僕が読んだ中では、ダントツに面白いSF作品でした。

2位も伊藤計劃。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃 / 早川書房



伊藤計劃最後の長編小説。
すべてが管理される世界の悲壮を描いた未来の話。

彼が残した小説はたった2作しか無いけれども、日本のSFを変えたと思う。
それくらい、圧倒的だった。


3位は箱根駅伝のあれ。

風が強く吹いている

三浦 しをん / 新潮社



陸上素人が箱根駅伝を目指す話。

「強さ」ってなんだろうということを考えさせられた。
話自体も面白いし、熱い。


4位は、憎しみのメカニズムを説き明かしたこの本。

人はなぜ憎むのか

ラッシュ・ドージアJr / 河出書房新社



「私達」と「彼ら」という構図が憎しみを生み出していくということを、
様々な観点から説き明かしていく。

人間の心理の奥に触れられる良書。


5位は、読むことで吐き気すら起こったこの本。

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

ジャック ケッチャム / 扶桑社



隣の家に引っ越してきた少女が虐待され、最悪の結末になるまでが描かれた本。
正直なところ、読むことはオススメ出来ない。
読まない方がいい。

6位は、陸上日本代表に密着したこの本。

夏から夏へ (集英社文庫)

佐藤 多佳子 / 集英社



「一瞬の風邪になれ」の作者である佐藤多佳子が、
陸上日本代表のリレーメンバーに密着取材し、
2007年の世界陸上から2008年の北京五輪までの軌跡を描いた本。

北京五輪でのメダルの裏にあった物語に、
スポーツそのものの良さを再認識させられた。


7位は、「食べる」という観点から世界を描いた本。

もの食う人びと (角川文庫)

辺見 庸 / 角川書店



「食べる」という万人共通の行為を切り口に、世界を語るという視点が新鮮だった。
とはいえこの本自体は結構昔の本だったりするので、
今同じ本を書いたとしたら、全然違うものになるのだろうけど。

物事にはいろいろな切り口があって、
違う切り口からも物事をとらえることの必要性を感じさせてくれた本。


8位は、戦闘のメカニズムを解明したこの本。

「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム

デーヴ・グロスマン / 二見書房



戦争における「人殺し」の心理学の著者が記した、
戦闘状態における人の心理を解明した本。

僕らの知らない世界において、人間はどのようになるのかといった部分の、
単純な好奇心を満たしていってくれる。


9位は、戦場ジャーナリストの生活を綴ったこの本。

戦場のハローワーク

加藤 健二郎 / ミリオン出版



ニッチ産業である戦場ジャーナリストの生活を綴った本。
戦場には辛いことだけじゃなくて、実は面白いことがあったり、
戦場でしか経験出来ない何かがあったりすることを、
著者の経験を元に語っている。

読み物として面白く、戦場の違った一面を知ることが出来る。


10位は、最高の不快な文章を書く彼の本。

名もなき孤児たちの墓

中原 昌也 / 新潮社



ケッチャムがストーリーで読む気を失せさせるのであれば、
中原は文章そのものが人を不快にさせる。

だけれども、彼にしか書けない天才的な世界観が僕を引きつける。
汚いし、不快なのだが、中毒性がある。



----
働き出すと、読むのに体力がいる本はだんだん読めなくなってきた。
簡単に読める小説ばかり読んでしまう。

学生時代に無理してでも小難しい本を読んでいて良かったなと思う。

今年は今年で、今まで読んでなかった作家さんであったり、
新しいジャンルをせめて逝ってみたいなと思う。
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by pyababy | 2011-01-01 02:34 |

2010年 書籍ランキング

2010年は就職したこともあり、読書に充てる時間が減ってしまいました。
とはいえ、年間を通してみると100冊前後は読んでいたようです。

とはいえ就職後は書評をほとんど書いていないため、
読書の精度という面で見ればあまりよろしくない読書生活だったと思います。

そんな僕が2010年に読んだ本の中で、
単純に面白かった本・考えさせられた本・印象深かった本
という観点から選んだ10冊ほどをご紹介致します。

今年の1位は文句なしでこれ。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

伊藤 計劃 / 早川書房



伊藤計劃の本は初めて読んだのだが、完全に魅了されてしまった。
物語の構成や言葉遣いもさることながら、
彼が独自にとらえている死生観に引き込まれていった。

これだけの小説を書くことができた著者が、
すでにこの世に存在しないということが悔やまれてならない。
もっと伊藤計劃が作る世界を体感したかった。

読んでない人は是非。
僕が読んだ中では、ダントツに面白いSF作品でした。

2位も伊藤計劃。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

伊藤計劃 / 早川書房



伊藤計劃最後の長編小説。
すべてが管理される世界の悲壮を描いた未来の話。

彼が残した小説はたった2作しか無いけれども、日本のSFを変えたと思う。
それくらい、圧倒的だった。


3位は箱根駅伝のあれ。

風が強く吹いている

三浦 しをん / 新潮社



陸上素人が箱根駅伝を目指す話。

「強さ」ってなんだろうということを考えさせられた。
話自体も面白いし、熱い。


4位は、憎しみのメカニズムを説き明かしたこの本。

人はなぜ憎むのか

ラッシュ・ドージアJr / 河出書房新社



「私達」と「彼ら」という構図が憎しみを生み出していくということを、
様々な観点から説き明かしていく。

人間の心理の奥に触れられる良書。


5位は、読むことで吐き気すら起こったこの本。

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

ジャック ケッチャム / 扶桑社



隣の家に引っ越してきた少女が虐待され、最悪の結末になるまでが描かれた本。
正直なところ、読むことはオススメ出来ない。
読まない方がいい。

6位は、陸上日本代表に密着したこの本。

夏から夏へ (集英社文庫)

佐藤 多佳子 / 集英社



「一瞬の風になれ」の作者である佐藤多佳子が、
陸上日本代表のリレーメンバーに密着取材し、
2007年の世界陸上から2008年の北京五輪までの軌跡を描いた本。

北京五輪でのメダルの裏にあった物語に、
スポーツそのものの良さを再認識させられた。


7位は、「食べる」という観点から世界を描いた本。

もの食う人びと (角川文庫)

辺見 庸 / 角川書店



「食べる」という万人共通の行為を切り口に、世界を語るという視点が新鮮だった。
とはいえこの本自体は結構昔の本だったりするので、
今同じ本を書いたとしたら、全然違うものになるのだろうけど。

物事にはいろいろな切り口があって、
違う切り口からも物事をとらえることの必要性を感じさせてくれた本。


8位は、戦闘のメカニズムを解明したこの本。

「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム

デーヴ・グロスマン / 二見書房



戦争における「人殺し」の心理学の著者が記した、
戦闘状態における人の心理を解明した本。

僕らの知らない世界において、人間はどのようになるのかといった部分の、
単純な好奇心を満たしていってくれる。


9位は、戦場ジャーナリストの生活を綴ったこの本。

戦場のハローワーク

加藤 健二郎 / ミリオン出版



ニッチ産業である戦場ジャーナリストの生活を綴った本。
戦場には辛いことだけじゃなくて、実は面白いことがあったり、
戦場でしか経験出来ない何かがあったりすることを、
著者の経験を元に語っている。

読み物として面白く、戦場の違った一面を知ることが出来る。


10位は、最高の不快な文章を書く彼の本。

名もなき孤児たちの墓

中原 昌也 / 新潮社



ケッチャムがストーリーで読む気を失せさせるのであれば、
中原は文章そのものが人を不快にさせる。

だけれども、彼にしか書けない天才的な世界観が僕を引きつける。
汚いし、不快なのだが、中毒性がある。



----
働き出すと、読むのに体力がいる本はだんだん読めなくなってきた。
簡単に読める小説ばかり読んでしまう。

学生時代に無理してでも小難しい本を読んでいて良かったなと思う。

今年は今年で、今まで読んでなかった作家さんであったり、
新しいジャンルをせめて逝ってみたいなと思う。
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by pyababy | 2011-01-01 02:34 |

アウトプットとしての会話

徐々に雑用が増えてきたものの、相変わらずの生活である。
スキル的な部分はたいして身についてないし、教わってもいない。
どちらかといえば、基礎力的な部分を磨く作業ばかり行っているような気がする。

たまにというか週1くらいで同期に電話で愚痴ったりするんですが、
そーゆー愚痴る時間って大切だなと思ったりします。

愚痴るというと聞こえは悪いけど、
今の自分の現状や行っていることを整理して相手に伝える行為と言い換えれば、
愚痴というのも大切だと思うのです。

それによって自分の頭が整理されるので、
今すべきことが明確になったり、疑問点が解決されていったりするわけです。

まあ何よりも、
話を聞いてもらうことで気持ちが楽になるという効果が大きいのですけれども。

そんなアホみたいに辛いことなんてないんですけど、
ちょっとした怠かったこととか不満に思っていることとかを、
毎日ちょっとずつ吐き出すことで、
ストレスをためない生活ができるように思えます。

そういや昔からそんな感じで、適当に人呼び出して愚痴ってたような気がしますね。。。
だからストレスとか悩みとか特になかったのか。。

何も考えずに書くとゴミみたいな垂れ流しになっちゃうわけですが、
こうやって文章を書くのも嫌いじゃないし頭の整理にはいいと思うので、
たまにかいちゃうわけです。

新入社員の分際でこんなことを書くのはどうかと思うけど、
今の自分の属しているプロジェクトの仕事は、
矛盾がある仕事だなーとなんとなく思います。

理想の仕事って何だろうとか考えたときに、僕の中で出てくる答えは、
(人の受け売りですけど)矛盾のない仕事というものにたどり着きます。

例えば、美味しいパンお客さんに食べてもらうためには、
どんな手間も惜しまないパン屋さんなんかが、
僕の中での矛盾のない仕事というものになります。

反対に矛盾がある仕事というものは、
相手が求めていない仕事であったり、
それを提供することを望んでいない仕事であったり、
それを行う人が何らかの違和感を感じている仕事をさします。

パン屋さんの例でいえば、
悪いと思ってても添加剤使っちゃったり、
パンを食べて美味しい気持ちになってしまうことじゃなくて、
店の売り上げのためにパンを作るようになっちゃうような状態です。

明確な定義はなくて、感覚的な部分が大きいです。

イメージとしては、仕事のはじめからおわりまでが、
少しのブレもないものといった感じです。

今の自分の仕事は、どちらかといえば矛盾が多いです。

相手はそれを求めているんでしょうけど、
求めるものとこちらが提供するものがマッチしているとは思えないし、
提供過程においてもうーん。。って思う。

そもそも、相手のために何かをしているという意識はなくて、
やらないといけないことだから、何かをしているという感覚しか無いと思う。

現実の仕事ってそんなもんだと思ってたけど、
ちょっと悲しいなーなんて思ったりする。

まあここにいる間は、仕事を行うための基本的なスキルであったり、
社会の構造や会社の仕組みなんかを理解していけたらいいなと思う。

gdgdだしおわる。
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by pyababy | 2010-07-19 02:05 |

うらおもて人生録

うらおもて人生録 (新潮文庫)

色川 武大 / 新潮社




「再読せよ。
一生かけて読む本に、あなたはすでに出会っている。
さもなくば、そいつはこの世に存在しない。」

某所にこんな言葉が書かれていた。
再読したいなと思う本は今までに何冊か出会ってきた。
しかし、再読すべきだと強く感じる本に出会えたことはなかった。

そんな僕もついに出会ってしまった。
再読すべき本に。

まさか、大学時代の最後に出会えるとは思っていなかっただけに、
ある意味において僕のこれからの読書生活を変えてしまう本になった。

色川武大。
この名前でもある程度は有名な人なんだけれども(僕は知らなかったけど)、
阿佐田哲也という名前ならば、ほとんどの人が聞いたことがあるのではないだろうか。

雀聖とよばれる彼が、若者に対して綴った人生の教科書が本書であり、
人間が生きていく上での技術とセオリーが惜しみなく語られている。

人生のセオリーが書かれた本なんて幾らでもあるけど、
だいたいの本が著者が一流じゃなかったりして、素直に受け止められなかった。

しかし本書は、賭博という裏の世界の人間だったとはいえ、一流の人間が綴っている。
それゆえに、他の本とは重みが違った。

9勝6敗を目指せだとか、
まずはフォームをフォームを固めろだとか、
適度な負けが必要だとか、
前哨戦こそが本番だとか、
欠点をもつことの必要性だとか、
彼以外は語り得ない生きていく上の技術が、惜しみなく綴られていた。

負けることの大切さを説く人生本とか見たことなかったよ。
実力というものの本当の意味だとか、
どれだけ勝つかより、勝負の場からのタチ時が大切だとか、
そんなことはだれも教えてくれなかったし、
多分普通に生きていても気付けなかったことだと思う。

社会に出る前の今、この本と色川武大氏に出会えたことを感謝したい。
多分、この本に書かれていることが全て理解できたときに、
僕もどこかの分野で一流とよばれる人になれるのかなと思う。

今出会えてよかった。
そして、これからも常に手元に置き、読み返したい一冊だ。
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by pyababy | 2010-03-23 01:28 |

プロの撮り方 デジタルカメラ 風景

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 デジタルカメラ 風景

ロバート カプート / 日経ナショナルジオグラフィック社



気付いたら趣味でカメラをいじるようになっていた。
基本的には風景とか街中スナップ中心に写真を撮っている。

デジタル一眼の基本的な使い方や、
色んな状況に置ける適切な露出なんてものもある程度わかるようになってきて、
ある程度は自分の思うような写真が撮れるようになってきた。

そのせいか、「なんとなく」撮る写真から、
「1つの作品」として撮る写真をなんとなく目指したくなったので、本書を購入した。

本書のエッセンスを一言で纏めるならば、
「考えて撮れ」という言葉に収まる。

何故その風景に魅力を感じたのか。
その風景のどこに対して魅力を感じたのか。
魅力がわかったならば、その魅力をどうやって写真で表現するのか。
表現においてはどのような構図、露出、光の加減がいいのか。

そんなことを「考えて撮れ」ばよいと。

良い写真というものは、写真の中に写る全てのものが何かを物語っているそうだ。
一つひとつに意味があって物語があるということは、
すなわちそれら一つひとつにまで神経を巡らし、考えた上で撮った結果といえる。

写真が楽しいなって思う理由は、
風景を切り取る楽しさじゃなくて、
そうやって考えながら撮る楽しさなんだろうなと、本書を読んで改めて感じた。
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by pyababy | 2010-03-23 01:06 |

現代社会の理論

現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)

見田 宗介 / 岩波書店



相変わらず見田宗介が天才過ぎて僕にはついていけなかった。

新書なのに二ヶ月くらいかけてしまったとか、意味がわからない。
でもそれくらい深い内容だった。

情報化・消費社会に関しての洞察なんかは、彼ならではだと思うし、
「情報化/消費化社会こそが初めての純粋な資本主義である。」
なんて言葉は、多分彼しか書いていない。

南の貧困・北の貧困なんかも、
彼が記すような観点から見た政策をきちんととれば、
確実に解決する問題なのになーなんてことを思ってしまった。

今の僕にはいかんせんレベルが高い本であることは否めなかった。

この本が彼の講義の社会学の一般教養の教科書とか、
世界にはすごい人がいっぱいいるんだなーなんてことも思った。

論理的な頭をもちたかったなあ。
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by pyababy | 2010-03-23 00:59 |

なんてことは、まるでない。

砂漠 (Jノベル・コレクション)

伊坂 幸太郎 / 実業之日本社



なんとなく一年前くらいから、大学の卒業式の前日には、
伊坂幸太郎の『砂漠』を読もうと思っていた。
深い意味はまるでない。

僕にとってこの作品は、ある種の理想の大学生活だった。
こんな学生生活だったらいいなーなんて思うんだけど、
でもそんなことはありえないような世界を描いていてて、
ないものねだりみたいな感じで好きだった。

もちろん僕が過ごした大学時代は、
北村や西嶋、東堂、南が過ごしたようなものじゃないけど、
自分に素直には過ごせたんじゃないかなと思う。

4月から僕は社会という砂漠に出て行く。
「砂漠はからからに乾いていて、愚痴や嫌味、諦観や嘆息でまみれ、
僕たちはそこで毎日必死にもがき、乗り切り、
そして、そのうちその場所にも馴染んでいくに違いない。」

友人達とは最初のうちこそ、定期的に連絡をとるけれど、
だんだんと自分たちの抱える仕事や生活に手一杯で、
次第に音信不通になるだろう。

僕は、地元を離れ働くことに疲労を覚え、
日々孤独感にさいなまれるかもしれない。

そして、さらに数年もすれば、彼らと過ごした学生時代を、
「懐かしいなあ」「そんなこともあったなあ」と
昔に観た映画と同じ程度の感覚で思い返すくらいになり、
結局、僕たちはばらばらになる。

なんてことはまるでない、はずだ。
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by pyababy | 2010-03-18 01:34 |

20歳のときに知っておきたかったこと

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

ティナ・シーリグ / 阪急コミュニケーションズ



スタンフォードで起業家育成を行う著者が20歳になる息子の誕生日に送る、
著者自身が「20歳のとき、30、40のときに知っていたかったことであり、
50歳のいまも、たえず思い出さなくてはいけないこと」を記した本。

こういった同様の人生訓のような本は、腐るほど世の中に溢れているし、
僕自身も幾度となく読んできた。

そのどれもが似たり寄ったりであることは否定できない。
本書もある意味においてはそれらの本と似たり寄ったりであった。

だけれども、異質な部分が幾つかあった。

1つは、著者の後悔と反省が惜しみなく記されている点。
もう1つは、本書全体を通して1つのテーマが貫かれている点である。
特に後者が印象的であり、他との差別化に繋がり、本書を良書たらしめていた。

ひとことでいえば、「自分に許可を与えること」。

世の中に「やっちゃだめ」ってことは何一つなくて、
「やっちゃだめ」と思っている自分に対して「許可」を与えてあげる。
その「許可」を与えてもいいんだよといったことが、全体として述べられている。

失敗しようが、ルールを破ろうが、交渉を終わらせようが、
何をしてもいいんだよと。
常識においては「ダメ」とされていることを行ってもいいんだよと。

僕らが何かを行えないときって、結局自分に言い訳してることが多いなと思う。

何故そんな言い訳をするかといえば、
失敗することはダメなことと思い込んでいたり、
ルールは守るものだと思い込んでいたりといった、
自分に対しての何らかの制約が僕らを言い訳に導いているんじゃないのかなと思う。

例えば、「失敗したくない」からやらないだとか、
「ルールを破るのは悪いこと」だからやらないだとか。

でもそんなことばかりいってたら、チャンスがどんどんなくなっちゃう。
だけど僕らは、それらを失うのが怖くて「言い訳」をして、やらないを選択してしまう。

そんなぼくたちに彼女が伝えたかったことが、
ルールとかを破っても全然問題ないし、人生が破綻するなんてこともないし、
むしろ成功したりしちゃう人もいるし、案外良いこともあるんだよ?ってことを僕らに示し、
違う選択もしていいんだよという「許可」を自分に与えて、
もっと選択の幅を広げてみようってことだった。

まあ、いいたいことはわかるし、大切なことなんだと思う。
だけど、それだとしても動けないのが僕らなんだよなとも思う。

頭では許可を出してもいいということがわかっていたとしても、
自分の今の生活に存在する仮の安定を失うのが怖くて、
結局の所動けなかったりするんだと思う。

なんかまあこの辺、農耕民族日本人のDNAに記されていることで、
牧畜民族のDNAとは違うらしいってことをどこかで読んだからしょうがないのかなとも思う。

なんてことを読みながら思ってたら、解説の人が書いてくれてた。さすが。
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by pyababy | 2010-03-17 23:01 |

人間失格。

人間失格・桜桃 (角川文庫)

太宰 治 / 角川書店



映画化されたこともあって再読。

僕が知る限り、人間失格は最高の小説のうちの1つだと思う。
圧倒的な文章力と、人を惹き付ける絶望、そして読後のもやもや感。
どれをとっても最高の部類に入る。

映画を見た後に読んだからか、
小説の中に出てくる人物が、映画の配役そのままにイメージされてしまった。
小池栄子や石原さとみがでてきて、なんだか不思議だった。

映画自体もそれなりに良かったと思う。
とはいえ小説を知らない人にはよくわからない作品のようだけれども。

ただ、僕としては3葉の写真をもっと強調してほしかったなと思う。
特に3枚目。
こればっかりはさすがに表現できなかったんだろうけど。

ただ、一さいは過ぎて行きます。
この言葉に集約されるであろう人間失格は、
いつの時代になっても読み継がれていき、
自分より下の人間がいるという安心感と、
自分もこんな風になるのではないかという不安感と、
自分の同類を見つけたことに対する安堵感を、
僕らに与え続けていくのだろう。
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by pyababy | 2010-03-12 00:41 |

カラフル

カラフル

森 絵都 / 理論社



風に舞いあがる~、DIVE!!とそれなりに楽しませてもらった森絵都さん。
代表作の1つでもある本書もとりあえず読んでみた。

上記2作(特に風に舞いあがる~)とは違って、児童文学色が強かった。
対象年齢はちょっと低いのかなと思う。(多分中学生くらいかと。)

とはいえそれなりに楽しむことができたのは、
本書の独特な設定と本書のテーマ故にである。

罪を犯して死んだ「僕」の魂が、自殺した中学生「真」に「ホームステイ」し、
魂の修行をおこなうという突拍子もない設定である。

最初はアホくさいなーなんて思いながら読み進めるのだが、
(ついでにいえばオチもわかるなーなんて思いながら)
物語が進むにつれて本書のテーマが明確になっていき、
哲学的な部分においてどんどん引き込まれていく。

本書の中心に流れるテーマは、
人によって物事の捉え方は違い、
同じものを見たとしても白にも黒にもどんなカラフルな色にもなりうる、
というものである。

そんなテーマを、どこか悲しく、心が痛むエピソードで綴る。
だけれども、それらを裏側から捉えたときには、
どのエピソードにも明るい色が宿っていて、
読み終わる頃には悲しい気持ちがなくなっている。

対象年齢はちょっと低め(中学生くらい?)だけれども、
全体としては良書の部類に入ると思う。

中学生とかの読書入門書としてはいいんじゃなかろうか。

ネタバレ入ります。
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by pyababy | 2010-03-12 00:27 |