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READING HACKS!

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

原尻 淳一 / 東洋経済新報社



所謂読書「技術」の本。

先日読んだ「知的生産の技術」の中で、このようなことが述べられていた。
「栄養学と食味評論とがはっきりちがうように、読書論においても、技術論と鑑賞論とは、いちおう別のこととかんがえたほうがいいということなのである。」(p98-99)

世界にある多くの読書についての本は、鑑賞論にあたる。
その割に、読書の方法などといったタイトルがついているから、たちが悪い。
中身は大抵著者のオナニー読書遍歴である。
こんなものを読んだところで、何も得ることはない。
強いて言えば、読書リストが手に入るといった具合だろうか。

そのような本とは違い、「読書技術」に徹してあるのが本書である。
本との仲良くなり方から始まり、いかにして情報を読み取るのかといった技術論が89のハックという形で述べられている。それら一つひとつのハックは細かくまとまっており、非常に読みやすいものとなっているが、内容はそれなりに濃い。

とはいえ、僕にとってはこれらのスキルはほとんど既知のものであった。
というよりも、読書を続けていく中で自然と身につけたスキルがほとんどであった。
それゆえに僕にとって本書の価値はあまり高くないのだが、今まで自分が「知らず知らずの間」に身につけてきた「読書技術」を体系的に纏めてくれている本という観点から見れば、良書であったと言えよう。しかし対象は「ほとんど読書をしたことがない人」だと思うので、自称読書家の人にとって見れば、あまり新鮮味はないと思われる。自称読書家の方は、素直に「本を読む本」を読めばいいと思う。

本書の中で2点これから意識しておく点があったので、記しておく。
「学生の頃は、読書は時間無制限一本勝負でした。・・・(中略)・・・でも、ビジネスマンの読書は常に「時間制限一本勝負」ではないか」

「アウトプットを生むために読む」
この二点はこれから意識して行きたいところである。

本書の最後に読書術についての本の紹介があるのだが、
残念なことにほとんど読んでしまっていたという。

しかしなんというか、著者との考え方の近さに驚かされた本であった。
ケータイの活用とか、本の引用する部分とか、その辺が似通っていた。
いかに効率的に、合理的に生きようとすると、そうなるのかもしれない。

最後にショペンハウエルの『読書について』から引用して終わり。
「読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない。そのため、時にはぼんやりと時間をつぶすことがあっても、ほとんどまる一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失って行く。」
by pyababy | 2009-10-13 11:15 |
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