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自殺って言えなかった。本を読んでいるだけで、珍しく泣きそうになった。 飾りのない純粋な言葉が、単純に僕の胸を打った。 親を自殺によって亡くした遺児達が綴った文集が本書である。 拙い言葉で書かれた一言一言に重みがあって、 読みながら本当に色々なことを考えさせられた。 自殺について。死ぬことについて。そして、生きることについて。 親を自殺で亡くしたという告白をすることが、どれだけ辛いことかは僕には解らない。 でも多分、辛いんだろうなと思う。 それしか、僕にはいえいなと思う。 いくつか気になった言葉があったので、引用する。 「自殺が減って欲しい・・・、そのような気持ちがぼくにはあります。でも、減って欲しいと訴えると、父の死を否定しているような気がして、やはり怖いです。」(p90) 「死にたいから死ぬのと、生きていたくないから死ぬのとでは大きな違いがある。」(p96) 自殺って、何でダメなんだろう。 「死んだら悲しむ人がいるから。」 多分、こんな感じの答えで、この辺の問いには答えが出てるんだとは思う。 でもそれとは反対に、死なないといけないときがあるんだろうなとも思う。 生きるために死ぬって感じなのかな。 僕はなんというか、友達が自殺をするといっていたとしても、 止めない人間だと思う。 その人が必死になって考えて出した答えなんだったら、 僕には止める権利も何もないと思っているから。 なんていうのかなあ。 自殺を良い悪いの二元論で考えるんじゃなくて、 自殺っていう選択肢も認めてあげられる社会ってのが、 望ましい社会なのかなと思う。 老衰みたいな感じでさ。 1つの死の選択肢として、自殺がある。 タブーとしての自殺じゃなくて、選択肢の1つとして。 逃げるような自殺じゃなくて、向き合った上での自殺だったら、 残された人間も納得できるんじゃないのかなって思った。 まとまんないな。 オススメというか、一人の人間として、読むべき本だと思う。 一人でも多くの人間に、読んでもらいたいなと思う。
by pyababy
| 2009-11-03 00:18
| 本
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