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日々垂れ流し。
by pyababy


伝達力

伝達力 話すプロの「伝わる技術」

青木 仁志 / アチーブメント出版



知人の薦めで。
人に勧められた本で、ハズレを引いたのは久しぶりでびっくりしてしまったから、
真面目に感想を書こうと思う。


とある会社の代表をしている「プロスピーカー」の人が書いた本。
プロスピーカーって何やねんって思うけど、きっとすごいんだと思う。
自称めちゃくちゃすごい人が、その人の話し方の極意を述べた本らしかった。
だからきっとすごい内容過ぎて、僕には響かなかったんだと思う。

本書の中では、著者自らが、自分の経歴を余すことなく披露してくれている。
それを見るときっと著者はすごいんだろうなと思う。

でもきっとプロスピーカーだから、書くことには慣れてないんだと思う。
文章の内容が飛び飛びで、前後の文章が繋がっていないとかはざらで、
本の構成自体も何故この順番なのかがよくわからないという点が沢山あった。
でもきっと、プロスピーカーが話せば伝わるんだと思う。

一番困ったところは、著者自身の話し方の考察を適当に済まている点であった。
というのも、本書の中で、たびたび自分はすごい人間だということを述べていて、自分が話せば聴衆全てが納得するみたいなことを述べているのにも関わらず、著者自身の話し方の何がどうすごいのかという点を適当に述べてしまっているがために、本書には何の説得力もないと感じてしまったのである。why?と思ってしまう自分にとっては、何故こんなにも根拠のないことをつらつら述べているのかが理解できなかったのであった。

「私ならこうするんだ!」
といったことをいくら述べたところで、それは著者だからできたことであって、
それが聴衆にとって何の役に立つのかは不明である。
大切なことは、「何故そうするのか」「どうしてそうするのか」である。

僕が伝えるとするならば、
「私はこうしてきた。その理由はこうだからだ。その結果こんなことが起こった。そこからこんな仮説を立てた。それを今まで実践してきた結果、今のような成果が得られた。だからあなたたちにもその方法を伝えたい。」といった風に書くと思うが、まあきっとそこは個人の好き好きなんだと思う。

久々に、お金を無駄にしたと思った。
何も生み出してない僕が批判をすることは良くないことだが、ここはちら裏なので。

本書に関連する内容で、自分が薦める本を記して終わる。

プレゼン関係なら、
キース・エバンス 『弁護のゴールデンルール』
これが今のところ自分の中でのベストである。

あとはそれと合わせて、
バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』
を読んでおけば、十分こと足りると思う。


以上。
by pyababy | 2009-11-09 02:38 |
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