今更ながら、社会学の入門書を。
とはいえ、著者が見田宗介ということもあり、内容は非常に奥深かった。
よくある入門書のように、ただただ外観を描くだけでなく、
社会学のエッセンスともいえるものを解りやすく書いているのは、
見田宗介ならではだと思いただただ感心してばかりだった。
内容としても僕にとって興味のあるものが多く、非常に楽しく読むことが出来た。
相変わらず彼の文章には無駄がないため、
僕がここで要約とかを書くことにはさして意味がないと思うので書かない。
様々な問題意識を抱かせてくれたこと、
そして社会に対しての新しいモノの見方が得られたことなど、
非常に得たものの多い本となった。
おすすめです。
1つだけ引用して終わる。
多分これは、学問、仕事においては忘れてはいけない大切なことだと思う。
「ぼくたちは禁欲的に生きなければいけないものですが、学問の問題意識においてだけ、少なくとも社会学という学問の問題意識においてだけは、ぼくたちは、禁欲してはいけないのです。」