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日々垂れ流し。
by pyababy


彼らの教えられなかったこと。

夢と妄想の区別は難しい。
「野球選手になりたい。」このレベルなら夢として存在できるが、「神になりたい。」ここまでくるともはや妄想の域である。だけどどちらも、遠い将来に向けての位置づけというものはかわらない。両者を分ける境としては、実現可能かどうかだと思う。ゆえに時代の変化により妄想が夢に変わり、過去に夢だったものは妄想に変わる。そのために区別はあいまいになり、本来的には別のものであるが、同じもののような錯覚に陥る。

夢と目標の区別も難しい。
そのときの自分ができるかできないかのギリギリのラインを彷徨うものであり、そして自分が夢のためにやらなければいけないことが目標であると思う。しかし夢と目標は、時に同じものとなりうる。夢を手中に捕らえたときの目標は、夢と同一になりうる。そのために両者を混同して考えてしまうことがおこる。そして、本来的には別のものが、同じものであるような錯覚に陥る。

目標と目的の区別も難しい。
目的とは行為の目指すところのものである。ただ、目的達成の手段であったはずの目標を達成することが目的に変わってくる場合がある。やがて目的自体が見失われ、手段が目的に変わり、目標も失われる。これは上記二つと違い、一方が失われるために区別ができなくなる。

夢を持てという無責任な言葉は結局のところ妄想しか生まず、目標を持てという言葉も結局のところ何も生まない。目標のない夢は無意味であり、目的を見失った目標も無意味である。そこを教えようともせず、やみくもに夢だけを追わせて何を得られるのか、相変わらず僕はわからないが、それでもただ夢を持てというオトナ達は消えることはない。

そんな彼らを見てきた僕としては、whyの部分を伝えられる人になりたい。
by pyababy | 2007-01-02 01:28 | 日常
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